朝は顔がパンパン!顔のむくみの原因と解消法

朝むくみやすい場所のひとつが顔。
顔のむくみをそのままにしておくと、「顔太り」や「大きな顔」になってしまうこともあります。

ここでは顔がパンパンにむくんでしまう原因について解説し、どのように予防・解消したらいいのか、その解消法をご紹介します。

水分のめぐりが崩れるとむくむ

体内の水分は血管、リンパ管、細胞と細胞の間を浸透圧の作用で行き来しています。しかし様々な原因によって、血管からしみ出た水分が通常よりも多かったり、血管やリンパ管に回収される水分が少なかったりすると、水分のめぐりがスムーズにいかずに細胞と細胞の間に水分が溜まりむくみます。

朝の顔のむくみのメカニズム

顔のむくみは、余分な水分が顔に溜まってしまっている状態です。とくに朝は顔がむくんでいると感じる方が多くいます。

朝の顔のむくみに大きく関係しているのが重力。
日中は立ったり座ったりする姿勢のことが多く、重力の関係で過剰な水分は体の下の方へ溜まります。そのため夕方になると、足にむくみが出やすくなるのです。

そして足にむくみがある状態で夜寝ると、横になることで体勢が水平になり、足の方に溜まっていた水分が顔の方へ流れて、翌朝に顔のむくみとなって現われるのです。

むくみはそのままの状態で放置すると、代謝が悪くなります。代謝が悪くなった体では、食べた物をエネルギーに変えにくくなり、エネルギーに変えられなかったものは脂肪になるので太りやすくなります。顔のむくみをそのままにすると「顔太り」や「大きな顔」の原因に。

顔のむくみの原因

お酒の飲み過ぎ

お酒を飲み過ぎた翌朝は、顔がパンパンにむくんでしまうことがあります。
その原因はアルコールの成分が体内の水分バランスを崩してしまうためです。

アルコールには利尿作用があり、お酒を飲むことで尿として排出する水分が増え、体が脱水状態になります。すると水分が欲しくなるので、もっとお酒を飲んでしまい血液中のアルコール濃度が高くなって、それを薄めるために体は水分を血管内に取り込もうとします。

これにより血管が広がって血管の壁の目が粗くなるので、水分が血管からしみ出しやすくなり、むくみの原因となるのです。

塩分の摂り過ぎ

むくみにはナトリウムとカリウムのバランスも関係していて、ナトリウムは塩に多く含まれている栄養素です。

細胞の内側にはカリウムが多い水分があり、細胞の外側(細胞と細胞の間)にはナトリウムが多い水分があります。通常は、細胞膜を隔ててバランスを保っていますが、塩分を摂りすぎると細胞の外側のナトリウム濃度が高くなり、カリウムとナトリウムのバランスが崩れます。

すると浸透圧の作用によって、濃度の薄い細胞内の水分が濃度の濃い細胞外の水分に引っ張られ、細胞内にあるべき水分が細胞の外へ出て溜まってしまいむくみになります。

寝不足(睡眠不足で疲れが取れない)

寝不足でむくみが出るのは、十分に疲れを取ることができないからです。

実は疲労はむくみと関係していて、睡眠が不十分だと体内の酸素が不足し、血液の循環をよくするために血液量が増加。血液量が増えると血液から生み出される老廃物が皮膚の下に溜まりむくみやすくなります。

寝過ぎでもむくむ

寝不足とは反対に、寝過ぎによる顔のむくみもあります。
日中は重力の影響で足に溜まることが多い水分ですが、寝る際に横になると足に溜まっていた水分が顔の方にも移動します。

寝過ぎると体勢が横になった状態が長く続くので、顔に余分な水分がたまりやすくなるのです。また、うつ伏せ寝をすると顔に水分が溜まりやすくなります。

生理前のホルモンバランスの変化

生理前になると女性ホルモンのひとつ黄体ホルモン(プロゲステロン)が増え、体に水分を溜め込みやすくなるためむくみが出ます。普通は生理が始まるとむくみはおさまるので心配する必要はありませんが、体重増加が2㎏以上やお腹まわりが3㎝以上大きくなったり、顔つきが変わったように感じたりする場合には、婦人科などを受診するといいでしょう。

肩こり・首こり・腰痛

かゆみや痛みがある箇所は炎症が起こっている状態で、その箇所の血管が広がって血液中の水分がにじみ出しむくみます。肩こり・首こり・腰痛なども炎症が起きている状態なので、各箇所やその周辺でもむくみが起きているのです。

そして各箇所のむくみは、体の水分のめぐりを滞らせるので、顔や手足など全身のむくみへとつながります。この場合のむくみは、まず炎症を抑えることから始めましょう。

ストレス(自律神経の乱れ)

血管の収縮と拡張は自律神経によって調整され、血液やリンパ液は全身をめぐります。ところがストレスを感じると、自律神経の働きが乱れ、血管が収縮した状態が続き、血液やリンパ液の流れが悪くなりむくみとなるのです。

薬の副作用

薬の副作用でむくむかどうかは体質によりますが、どんな薬でもむくむ可能性があります。薬の成分によって血液中の成分バランスが崩れることや、肝臓や腎臓などにも影響が出ることなどが関係しています。
とくに顔やまぶたにむくみが出やすい薬は、頭痛の際に飲まれるロキソニンやアレルギーなどの治療に使われるステロイド剤です。ステロイド剤を長期間使用すると、顔がパンパンに腫れてしまうムーンフェイスという症状が出ることがあります。

運動不足

運動をすると筋肉が伸び縮みし、血管運動が促進されるため血液の流れがよくなります。また、筋肉運動と血管運動の刺激によって、リンパ管を通るリンパ液のめぐりもよくなります。
ですが、運動不足だと筋肉運動による刺激や筋肉量が少なくなり、水分のめぐりや代謝が悪くなりむくみやすくなります。

水分摂取(水分不足、水分の摂り過ぎ)

多すぎても少なすぎても、むくみにつながるのが水分。
水分不足になると体内の水分濃度が濃くなり過ぎ、過剰に飲み過ぎると水分濃度が薄まり過ぎて、どちらの場合にもむくみます。1日あたりの水分摂取量の目安は、食事で摂る水分なども含めて1.5L~2Lが理想。

冷え・血行不良

冷えると血管が収縮し熱を逃がさないようにし、温かいと血管が広がって血液循環をよくして熱を逃がします。血液が体内をめぐることで体温は調整されているのです。
血管運動(血管の伸び縮み)は自律神経が行っているので、自律神経が乱れると血液のめぐりが悪くなって冷え、血管から水分がしみ出たり、血管運動によって流れるリンパ液の流れも悪くなってリンパ管がつまったりしてむくみます。冬の寒い時期の冷えだけでなく、夏に冷房をきかせすぎて冷えてしまいむくむ可能性もあるので注意しましょう。

顔のむくみの解消法

マッサージ

顔に余分な水分が溜まって頬や目のまわりもパンパンになってしまった場合には、顔をマッサージして滞っている水分を流し解消します。
顔のリンパマッサージをする際には、すべりをよくするためにクリームや美容液などをつけて行いましょう。

顔のリンパマッサージのやり方

1~5の順番に、両手の人差し指、中指、薬指を使い、リンパ液を流すように優しくなでるようにさすります。顔をマッサージすると肌が活性化され、くすみや疲れにも効果的です。

  1. あごから頬、目頭へ向かってクルクルと円を描くように引き上げる
  2. 目頭から目尻へとさする
  3. 額の中心からこめかみに向かってさする
  4. こめかみから耳の側を通ってあごへ向かってさする
  5. 左右の首筋から肩へとさする

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ツボ

顔のむくみをとるツボを3つご紹介します。
どのツボを押す際も、4~5秒間の刺激を15~20回繰り返します。

【百合(ひゃくえ)】

ツボの位置:頭の左右中央、頭頂部の近く
押し方:両手の中指をツボにあて、息を吐きながら真下にグッと押すか、軽くトントンたたく。

【亜門(あもん)】

ツボの位置:後ろの髪の生え際中央から約1.5㎝上
押し方:両手の中指で押すのが基本。両手で頭の後ろを包むようにして親指で押してもいい。

【天柱(てんちゅう)】

ツボの位置:髪の生え際にあり、後頭部の出っ張りのすぐ下のくぼみにある
押し方:中指か親指を左右のツボにあてて、こね込むようにジワッと押し込む。さらに強く刺激したい場合には、ペンの柄などで押す。

サプリ

カリウムや赤ぶどう葉、ヒハツなど、むくみに効く成分を配合したサプリがあります。顔のむくみに限らず、全体のむくみ解消のためにサプリを活用するのもいいでしょう。朝パンパンになった顔を見て慌ててマッサージをすることにならないよう、日頃からサプリで予防するのもおすすめです。

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漢方薬

むくみは漢方が得意としている分野。
漢方では体力や抵抗力があるかどうかによって「証」と呼ばれるタイプ分けをします(体力がある「実証」、体力がない「虚証」)。そして、症状の原因が「血・気・水」の何に関係しているかによって使われる漢方薬が異なります。
以下はむくみで使用される漢方薬の例です。

漢方薬によるむくみ解消について詳しく知りたい方は、こちらもご覧下さい。

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(※)第2類医薬品:副作用、相互作用などの項目で安全性上、注意を要するもの。

食べ物(むくみ解消に摂取したい栄養素)

むくみの原因となる塩分の多い物を食べるのは控えること。反対に、不足するとむくみにつながるカリウム、タンパク質、ビタミンB1を摂取するようにしましょう。

【カリウム】

摂り過ぎるとむくみの原因になるナトリウムを排出する働きがあります。カリウムは海藻類、じゃがいも・ほうれん草などの野菜全般、りんごやバナナなどの果物全般に含まれる。

【タンパク質】

タンパク質が不足すると、血液中のタンパク質が少なくなります。血液が低タンパクになると、血液中の水分が血管の外ににじみ出てむくみます。タンパク質は肉、魚、乳製品、大豆製品などに含まれる。

【ビタミンB1】

代謝に関係しているのがビタミンB1で、不足すると代謝ができなくなります。すると、細胞に栄養を届けたり、老廃物を回収したりすることもできず、結果として細胞の外に水分が溜まってむくみます。ビタミンB1は玄米や豚肉などに含まれる。

目のむくみには蒸しタオルだけより温冷パック

顔の中でもとくにむくみやすいのが目。まぶたの皮膚は薄いのでむくみが出やすいパーツです。まぶたがむくんで、目が開かなかったり、二重が一重になってしまったり・・・

目の腫れぼったさには、蒸しタオルと冷たいタオルを交互にまぶたにのせる温冷パックがおすすめです。温めるか冷やすかのどちらかよりも、温冷の差があると血管が拡張・収縮し血行が促進されるので、むくみをすばやく解消することができます。

温冷パックの方法

蒸しタオルは、タオルをおしぼりのような形にして十分に水を含ませ、電子レンジの500wで1分程度温める。冷たいタオルは、タオルで保冷剤を巻いて作る。蒸しタオルと冷たいタオルを交互にまぶたにのせるのを2~3回繰り返します。

むくみ予防に枕を使う

朝の顔のむくみには、前日の夜の寝方も関係します。枕を使用しないで寝たり、低すぎる枕だと顔の位置が心臓よりも低くなって、余分な水分が顔に溜まりやすくなりむくみます。理想的な枕は、横になった時に首筋とベッドや布団との間にできる隙間を埋めるものと言われ、低すぎても高すぎでも体に負担がかかります。

顔のむくみは病気が原因?

なかなか取れない顔のむくみは、病気の可能性も。例えば、顔の左側だけがむくむ場合には心臓病、上まぶたがむくむ場合には腎臓病の可能性などが疑われます。

通常は朝起きた時に顔がむくんでいても、お昼頃までにはむくみは取れます。もし顔のむくみが取れない状態が続くようであれば、病院を受診してみましょう。むくみの原因が分からず、何科を受診したらいいのか迷うならまずは内科を受診し医師に相談してみましょう。

【参考書籍】

・むくみをとってやせやすくなる本 総監修ウィメンズ・ウェルネス銀座クリニック対馬ルリ子

・ツボ&リンパ刺激で 冷え・むくみがスッキリとれた 五十嵐康彦 発行(株)リヨン社