むくみ腸の原因と解消法|腸むくみの症状やチェック法は?

手や足と同じようにむくむ腸。
腸は自律神経と密接に関係していて、自律神経のバランスが崩れると腸の働きが悪くなります。むくみ腸の改善には、自律神経を整えることもポイントのひとつ。

ここでは、直接見て判断できないむくみ腸の症状や原因、解消法についてご紹介します。

むくみ腸とは

腸が余分な水分を含んだ状態が「むくみ腸」です。

血液には、全身の細胞に水分を運び、不要な水分を回収する働きがあります。ところが血流が滞ると、不要な水分の回収がうまく行われずに皮膚の下に水分が溜まってしまいます。これがむくみです。

腸も血流の停滞によって、大腸の壁に余分な水分が溜まりむくんだ状態になります。

むくみ腸になるとどうなる?その症状は?

ぽっこりお腹

大腸を支えているのはたった4か所なので、余分な水分が溜まると重さで垂れ下がってしまい、ぽっこりとしたお腹の原因にも。

便秘の悪化

便秘は腸の血流が滞る原因にもなり、便秘の人は腸がむくんでいる可能性が高いと言われます。腸がむくんだ状態だと腸の蠕動運動が弱くなり、便が排出されにくくなるので、さらに腸がむくみやすくなります。むくみ腸になると便秘がひどくなり、便秘とむくみ腸の悪循環になる可能性があります。

太りやすくなる

腸は消化吸収に関係する器官でもあるので、腸がむくんで働きが悪くなると、食べ物の消化吸収や代謝がスムーズにいかず、太りやすくなります。

病気になりやすくなる

腸は多くの免疫細胞が集まっている場所。そのため腸がむくんで腸内環境が悪化すると、免疫力の低下を招き、病気などにかかりやすくなる可能性があります。

善玉菌の減少・悪玉菌の増加

食べ物の消化を助ける働きがある腸内細菌。特にビフィズス菌や乳酸菌はその働きに優れています。しかし、むくみを感じている人は腐敗を引き起こす悪玉菌が増加し、善玉菌の割合が減少しています。乳酸菌などの善玉菌が減って悪玉菌による腐敗が進むと、有害物質や臭いガスが作られ、臭いおならの原因にもなります。

むくみ腸になる原因

むくみ腸の原因となる血流の停滞は、運動不足やストレス、暴飲暴食などによって起きます。むくみ腸になる原因は以下のことが考えられます。

便秘

ひどい便秘で便通が数日ないような状態が続くと、腸に炎症が起き、血流が悪くなってむくみます。3日も便秘が続くと腸はパンパンになりますが、便秘が改善されると腸のむくみは引いていきます。

下剤・便秘薬の常用

下剤で便を無理に排出しようとすると、腸が炎症を起こし、血流の悪化がさらに進みます。下剤や便秘薬を飲んでも便秘の根本的な解消にはなりません。

食生活の乱れ

暴飲暴食もそうですが、食事を抜いたりカロリーを制限したりするなど、食事の乱れは自律神経のリズムに影響を与え、むくみ腸につながります。

ストレス

ストレスによって自律神経のバランスが乱れると、食べたものを消化する力が低下します。ストレスがある状態で、食事だけ改善しても血流障害は解消されません。

むくみ腸のチェック法

むくみ腸を改善する解消法

マッサージ・体操・腸もみ

腕ひねり腸ストレッチ

脇腹がとてもよく伸びるストレッチです。脇腹と一緒に腸も動くので、直接お腹を触らなくてもマッサージ効果があります。ゆっくり息を吐きながら行ってください。

【やり方】
  1. 脚を肩幅に開き、バンザイをした状態で手の平を外側に向け、交差させて手の平を合せる。
  2. 上半身を前に倒し、その後、後ろに反らせる。
  3. 同じ状態で、脇腹を意識しながら、上半身を左右に倒す。
  4. 同じ状態で、背骨を意識しながら上半身を大きく回転させる(左回りと右回りを交互に行う)。

お腹つかみ骨盤まわし

腸のマッサージ(腸もみ)は、便が詰まりやすい箇所をもみほぐして、骨盤もまわすことで「むくみ腸」が解消さやすくなります。

【やり方】
  1. 脚を肩幅に開き、左手で左肋骨の下を、右手で右腰骨の脇をつかむ。
  2. 両手の一帯をそれぞれ優しくもみほぐす。
  3. その状態を保ったまま、腰を中心に骨盤を回す。

くびれ腸マッサージ

椅子に座ったままでもできるマッサージです。両手で腰を押させて、後ろから前へお腹の脂肪を絞り込むようにもむと、ウエストの引き締めにも効果的です。

【やり方】
  1. 両手を腰に当てて、親指を背中側に、残りの4本の指をお腹側に置く。
  2. そのまま後ろから前へ、お腹の脂肪を絞り込むようにもんでいく。

マッサージをする際は、クリームを使って滑りをよくして行うのもおすすめです。

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ツボ

腸のマッサージ(腸もみ)は、便がつまりやすい腰骨の両脇と肋骨の真下の4箇所をもむことがポイントです。この4箇所の周辺には、腸を刺激して便通を促し、むくみを取る「天枢(てんすう)」「大横(だいおう)」「大巨(だいこ)「関元(かんげん)」などのツボが集まっています。そのため両手でお腹をゆっくりもむだけでも、漢方などでいう「気」と「血」の流れが改善されて、自律神経のバランスが整いやすくなります。

漢方薬

むくみ腸の解消に役立つ漢方薬を3つご紹介します。

大建中湯(だいけんちゅうとう)

腹部の膨満感を解消するのに使われる漢方薬です。腸管の運動を高めたり、腸管の血流をよくしたりする働きがあります。

当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)

血流を改善し冷えた体を温め、冷えからくる痛みを取る働きがあります。

防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)

血流をスムーズにし、毒素を排出する働きがあります。お腹の余分な脂肪を燃焼する効果も期待できるため肥満症の治療にも用いられ漢方薬です。腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちな方に向いています。

漢方薬はタイプ(証)によって用いられる薬が違います。医師に相談するなど、自分に合った漢方薬を飲むようにしましょう。

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(※)第2類医薬品:副作用、相互作用などの項目で安全性上、注意を要するもの。

食事

食事の時間を整える

食べたものは約6時間で消化吸収されるので、腸の働きに負担をかけないためにも6時間ごとに食事をするのが体のリズムに合っていると言えます。遅い時間に食事をすると腸に負担がかかり、自律神経に影響がでるので、就寝の3時間前までに夕食は食べるようにしましょう。

水分摂取

1日に1.5Lの水を飲むようにしましょう。
水分不足の状態では血液がドロドロになって、血管の老化も進み、自律神経のバランスも崩れてイライラや不安が増えてしまいます。
水分摂取のポイントはこまめに分けて飲むこと。こまめに水分補給することで、体内の循環がスムーズになります。

カリウムを摂る

カリウムには、ナトリウムを体外に排出する作用と、余分な水分を排出する利尿作用があります。
カリウムは、リンゴやバナナなどの果物、アボカド、ホウレンソウ、きゅうり、なす、じゃがいも、さつまいも、キノコ類、鶏ささみ、海藻などに多く含まれています。

しょうがココア

テレビ番組でむくみ腸によるぽっこりお腹に効果があると紹介された、腸の血流をよくする飲み物です。しょうがに含まれるショウガオールは腸の血流をよくし、ココアに含まれるココアフラバノールは腸の血管を拡げて血流をよくします。

【作り方】

作り方は簡単で、ピュアココアをお湯で溶かし、皮ごとすりおろしたしょうがを入れるだけです。
ピュアココアは砂糖を含まないため苦めです。飲みにくい場合は、はちみつ小さじ2杯半を目安に入れて下さい。
しょうがチューブを使用する場合は、ショウガオールが少なめなので7.5g(小さじ約1杯半)入れます。

腸内環境を改善する

乳酸菌など腸に有用な菌を摂取できる整腸剤を飲むのもいいでしょう。また、食事で腸内環境を改善するには、ヨーグルトや漬物から善玉菌を摂ったり、善玉菌のエサとなるオリゴ糖や食物繊維を含む食品(バナナ、大豆、納豆、ゴボウ、海藻、キノコ類など)を食べたりすることで効果的に善玉菌を増やすことができます。納豆には悪玉菌の増殖を抑制する働きがあることも分かっています。

腸内環境が整うと、血流の滞りが改善されて、自律神経が安定し「むくみ腸」の解消につながります。

運動

自律神経のバランスに注目した場合、激しい運動よりもゆっくりとした運動の方がいいので、おすすめはウォーキングです。

サプリ

むくみ対策としてサプリを飲む方もいます。むくみによいとされる成分には、カリウムや赤ぶどう葉、明日葉などがあります。サプリの中には、このような成分と一緒に乳酸菌も摂れるサプリもあります。むくみ腸には、腸内環境を整えることも大事なので、腸内環境の改善に役立つ乳酸菌も一緒に摂れるのは便利です。

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【参考書籍】

・人生を決めるのは脳が1割、腸が9割 「むくみ腸」を治せば仕事も恋愛もうまく行く 小林弘幸 講談社+α新書