顔や足のむくみは病気?むくみの症状が出る病気

顔や足のむくみは誰しもが経験したことがあるはずです。
ソックスを履いていたらソックスの模様の型がくっきりついてしまったり、朝起きたら顔がアンパンマンのようにパンパンにむくんで腫れている。

むくみと呼ばれている症状の多くは、生活習慣の乱れや睡眠不足、ホルモンバランスの変化によって引き起こされています。これらのむくみは、起床後しばらくしたら収まりますが、慢性的にむくみがとれない時などは内蔵の病気の疑いもあります。

日常的なむくみなのか、病気によるむくみなのかを、どう判断すればいいのかを説明致します。

むくみの原因

私たちの全身に血管とリンパ管があり、これらは体内を循環しながら身体全身を巡っています。

心臓がポンプのような役割を果たし、鼓動により新しく作った栄養のある血液を身体に巡らせ、栄養のなくなった血液は心臓に戻り循環していくのですが、リンパ管に流れるリンパ液は、身体の中の異物やウイルスなどを絡み取りながら、リンパ節と呼ばれる器官へと循環しているのです。

血管は心臓が動くことによってポンプのように循環してくれるのに対して、リンパ管はポンプ(心臓)ではなく、筋肉の動きによって循環されていきます。

つまりデスクワークなどで同じ姿勢が続いていると、循環を促す筋肉は動いてくれず、心臓から遠ければ遠いほど循環しにくく、水分が溜まっていきます。
とくに足がむくみやすいのは、重力に逆らってリンパ管を移動しなければならないからです。身体の中で1番むくみやすい箇所とも言われています。

また水分代謝と内臓機能の低下によってもむくみは引き起こされます。

朝起きて鏡を見たら顔がパンパンでまぶたも腫れぼったく、フェイスラインまでもがむくんで大きくなっている…そんな見るに堪えない顔を見たことはありませんか?

それでも起きてからしばらくすると、徐々にむくみは緩和していきます。
朝起きて昼にはむくみがすっかりとれているようなら、水分代謝の低下が原因なので、生活習慣などの改善でむくみのない生活に戻ることもできるでしょう。

しかし起きてから1日中むくみがとれない、または夕方頃からむくみがとくに酷くなる場合は、内臓の病気の可能性もあるので一度病院で検査をしてもらってください。

むくみの症状が出る病気

腎性浮腫

腎性浮腫はその名の通り腎臓の病気から来るむくみです。
腎臓は身体の中の水分を調節したり、老廃物を尿などにして体外に排出する役割をもつ内蔵です。
腎臓が破壊されていくことで、この機能が弱まっていき、老廃物が体内に蓄積していくためむくみが発生します。
腎機能がかなり破壊されていないとむくみは発生しません。
つまり腎性浮腫の場合は、大きな腎臓の病気である可能性がでてきます。

心性浮腫

心筋梗塞や心筋炎、心不全などの心臓にまつわる病気によって発生するむくみを心性浮腫と呼びます。

心臓の機能が低下することによって、血液を送る心臓のポンプの機能が弱まり、全身の血液の巡りが悪くなり、それにともなって腎臓の働きも悪くなります。
結果的に尿の量が少なくなったり、尿が出づらくなることも。

肝性浮腫

肝機能が低下してむくむことを肝性浮腫とよびます。
肝臓の機能が低下することによって、水分が体の中に溜まっていき、腹水などの症状が現れることもあります。

内分泌性浮腫

甲状腺機能が低下することによってむくみが発生します。
他の浮腫と違うのは指で押してもすぐに元に戻る点です。体重の増加、そして寒さを感じて便秘になりやすくなると言われています。
どことなく身体がむくんでいる…くらいの感覚なので、血液検査などによって発見されることもしばしば。

栄養障害性浮腫

極端に栄養がとれない状態でむくむことがあります。
日本に住んでいる以上は、特殊な状況下でもない限り発生しません。

静脈性浮腫

静脈の流れが悪くなり、その結果むくみます。

リンパ性浮腫

リンパの流れが悪くなったり、滞ることで発生するむくみです。

病気が原因のむくみかチェックする方法

一言でむくみと言っても、一時的なむくみなのか、1日中むくんでいるのかで大きく対処方法は変わってきます。

一時的なむくみの主な原因は生活習慣の乱れや、運動不足、睡眠不足などです。それらを改善すればむくみは解消されます。

1日中むくみがとれない場合は内蔵の病気によるむくみの可能性があるので、下記の症状が当てはまる方は病院の検査を受けることも視野に入れておいてください。

腎性浮腫

症状:顔や手足のむくみに加えて尿が出しにくい。血圧の上昇や血尿が出る。
疑われる病気:急性糸球大腎炎、ネフローゼ症候群

症状:足のむくみが酷く、階段の昇り降りするだけでも息切れが起きている。
疑われる病気:糖尿病性腎症

心性浮腫

症状:足を中心とするむくみで、夕方を超えるとむくみが酷くなり、呼吸がしにくい状態。
疑われる病気:慢性心不全、肺性心

肝性浮腫

症状:全身がむくんでるが、とくに足が酷く、腹痛や腹水、黄疸、手掌紅斑、意識障害がある。
疑われる病気:肝硬変

内分泌性浮腫

症状:汗をあまりかがず、身体の冷えに敏感。顔、とくにまぶたや目の周り、手足がむくむ。
疑われる病気:甲状腺機能低下症

症状:顔はむくんで赤身がかり、手足は細くなり、お腹は張っていく。
疑われる病気:クレッシング症候群

栄養障害性浮腫

症状:全身のむくみ、吐き気や腹痛に下痢などが起こる。
疑われる病気:メネトリエ廟

手足がむくみ、身体が痺れを感じ、動機の他、筋力の低下。
疑われる病気:ビタミンB1欠乏症

静脈性浮腫

症状:足の静脈が膨れ上がっていたり、身体も重たく足に痛みを感じるむくみ。
疑われる病気:静脈瘤

症状:頭、まぶた、腕のむくみ。
疑われる病気:上大静脈症候群

リンパ性浮腫

症状:夕方頃にかかと、手の甲までむくみ、皮膚が硬くなる。
疑われる病気:リンパ浮腫

むくみは何科に行く?

これまでに身体の病気から発生するむくみについて書いた通り、「むくみ」と一括りにはできないのです。

もしも「このむくみは病気からなのかもしれない」と思うのであれば、まずは最寄りの内科で一通りの検査を受けてみてはどうでしょう?

むくみが辛いから治したい!という人は大勢いらっしゃいますが、そのむくみがどこからくるむくみなのかで診察を受ける科も変わってきます。

腎性浮腫の恐れがある場合

血尿などの症状が表れた場合、腎臓の病気で引き起こされている可能性があります。
深刻な病気になっている場合もあるので、腎臓内科に駆けつけてください。

心性浮腫の恐れがある場合

息苦しさ・呼吸困難などを伴い全身にむくみがある場合は、心臓の病気からくるむくみの可能性もあります。循環器内科、もしくは心臓内科に行きましょう。

肝性浮腫の恐れがある場合

普段から大量のお酒を飲んでいる人は肝臓機能が弱っている場合もあります。
黄疸などができている場合は中止が必要なので、消化器内科などに行って診察をされてみてください。

内分泌性浮腫の恐れがある場合

甲状腺機能の低下で発生するむくみは、指で押してもすぐに元に戻る性質を持っています。
まずは内科などで血液検査をしてもらい、ホルモン系のバランスが落ちているなどの結果がでれば、内分泌科などの専門の科を紹介してもらいましょう。

まとめ

上で紹介したような症状があるなら、すぐに専門の科を受診してください。
ここで書いている症状が当てはまらない場合は、まず内科を受診しましょう。
すべての科がある総合病院などで検査をしてもらえれば、病気の発見がわかった場合でもすぐに対応可能なので、オススメです。