お酒を飲むと何故むくむ?

お酒を飲んだ翌日、鏡を見ると顔がパンパンということはないでしょうか。
なんとなくウエストや足首、指なども太くなっているような気がしてしまいます。
これはお酒によるむくみの症状が出ていると考えるのが一般的です。

まず、むくみは体の血流が悪くなることで引き起こされます。
血液は全身を巡って必要な酸素や栄養素を細胞に運ぶ役割を持っていますが、同時に細胞の排せつした老廃物や二酸化炭素を回収して心臓に送るという役目も持っています。
この栄養素や老廃物の交換作業は血液が血管から染み出て組織液となることで役目を果たしますが、身体の水分量が多すぎるとこの組織液がたくさん作られ、うまく回収されずに血管の外にとどまってしまうことがあります。
これがむくみの仕組みです。

しかし、お酒を飲むとむくんでしまうのはどうしてでしょうか。

お酒を飲むとよくトイレに行きたくなりますが、これはアルコールの利尿作用によるものです。
利尿作用によって多くの水分が排出され脱水症状になります。
これは一見むくみとは逆の効果がありそうですが、そうではありません。
体が脱水症状を感じると、より水分を欲するようになり、もっとお酒を飲んでしまったり、水やお茶が飲みたくなってしまうので結果的にむくみの原因になります。

さらに、アルコールを代謝させるためには多くの水分が必要となり体からどんどん水分が奪われていきます。
そして、お酒を飲むと血管が拡張するため、血管から血液が染み出しやすくなります。

またお酒と一緒に楽しむおつまみには塩分が多いのもむくみにつながる原因のひとつです。
というのも塩分は水分をため込む性質があるためです。

このこともむくみを悪化させる要因となりますので、塩辛いおつまみには気を付けましょう。

お酒を飲んだ後はラーメンが食べたくなるということもありますが、スープに含まれた塩分がむくみに悪影響を与えることになりますので注意しましょう。

よく、冷えがむくみを引き起こすといわれますが、冷たいビールや氷のたくさん入ったサワーなどが体温も下げてしまいますので、冷え性の人は特に気を付けましょう。

お酒を飲んでむくむ原因が分かれば予防法や対策が立てやすくなります。
もしもむくんでしまっても解消法が分かれば安心です。

それでは次に予防法と解消法をご紹介します。

むくまないお酒の飲み方とは?-予防法

むくむ原因が分かれば、お酒の飲み方によって予防することも可能になります。

まずは冷たいビールで乾杯と行きたいところですが、そのままお酒を飲み続けてしまうと脱水症状が引き起こされることが予想できますので、乾杯の前に水やお茶を1杯飲んでおくことをおすすめします。
お酒は飲んでからすぐ代謝が始まりますので、その前に十分に水分を補給しておくように心がけましょう。

特に日本酒やロックのウイスキーや焼酎を飲みたい場合は、1杯飲むごとにソフトドリンクや水を1杯飲むと効果的です。
悪酔いも防げますので、ぜひ実践してみましょう。

宴会などではついつい飲むスピードも速くなってしまいますが、一気飲みも血中のアルコール度が一気にあがり、アルコール分解に体が追われてしまいますので、なるべくゆっくり飲むようにしてください。
もちろん、飲みすぎにも注意しましょう。

一緒に食べるおつまみは、塩分を控えた低カロリーのものがおすすめです。
塩分は水分をため込むうえ、脂っこいものや濃い味付けのものは喉が渇きますので、お酒も進んでしまいます。
湯豆腐やサラダ、枝豆などのさっぱりしているものがおすすめです。

お酒の席はつい長居してしまいがちですが、早めに帰ってしっかりと睡眠時間を確保しましょう。
眠ることで得られる体の回復機能は何よりも効果的です。

また、眠る前にはシャワーではなく、湯船につかってしっかり体を温めることもポイントです。体が温まることで血流が促進し、むくみを起きにくくします。
ただし、サウナは脱水症状を悪化させたり、心臓に負担がかかるので避けましょう。
お風呂の前後には常温の水などを飲んで水分を補給しておくことも忘れずにしてください。

お酒のむくみの解消法

どんなに万全な対策をとったとしても体調によってはむくんでしまうこともあります。
万が一むくんでしまったときに使える解消法をいくつか試してみましょう。

むくみが気になる個所は人によって違うかも知れませんが、多くの人が困るのが顔ではないでしょうか。
はれぼったいまぶたはいかにも疲れた印象を与えてしまいますので、今すぐ解消したいと思うのも当然です。

顔のむくみを解消するには蒸しタオルと冷タオルを交互に当てて血管の拡張と収縮を交互に促す方法が効果的です。
何度か繰り返すうちにすっきりしてくるかも知れませんが、より効果を高めるためにリンパマッサージを行ってみましょう。
リンパも体の老廃物などを排出する働きを持っていますが、滞ることでむくみを発生させてしまいます。

顔のリンパはこめかみから耳の後ろ、首筋を通って流れていくようにマッサージするのがコツです。
クリームやオイルを使って摩擦が起きないようにマッサージすると肌への負担が軽減できるので美容面でも安心です。
中指と薬指を使って優しく目の周りからリンパを流すように下から上、中心から外側に向かってマッサージするようにしましょう。

ふくらはぎもむくんでパンパンになることがあるので、マッサージしてみましょう。
この場合は下から上が基本になります。足首をつかんでくるくる回し、下から上に押し上げるようにマッサージし、ひざの裏からリンパを流します。

全身一気にむくみ解消をしたいときはやはり入浴が効果が期待できます。
顔と同じように温めることと冷やすことを交互に行うのが基本です。
入浴で体を温めてから冷水を浴びる、また入浴する、ということを何回か繰り返してみましょう。

血管の働きだけでなく、栄養分からむくみを解消することも試してみるのも手です。

むくみの解消に役立つのがカリウムとミネラル。
カリウムやミネラルなどが豊富な食べ物で有名なのは梨やスイカ。
お酒の後もさっぱりと食べられるので、事前に用意しておきましょう。
手軽なものではバナナやキュウリなどがあります。
そのまま食べることができ、経済的なので常備しておくこともできそうです。
他にもウリ科の冬瓜やメロン、緑黄色野菜全般がおすすめです。サラダやスープにして積極的に食べるようにしてみてください。

水分の排出を高めて利尿作用ですっきり。
これにピッタリなのがはと麦茶や緑茶。
カフェインにも利尿作用があるのでコーヒー、紅茶などもおすすめです。
ローズマリーのハーブティーには高い利尿作用もありますし、明日葉入りの青汁もよいでしょう。

お酒を飲んだ後は飲みやすいものと飲みにくいものがあるかも知れませんので、体調に合わせて好きなものを飲むようにするといいかもしれません。
ただし、冷たいものは体を冷やしてしまうので、暖かくして飲むようにしてください。

これらの方法は組み合わせて行うこともできますし、やりやすいものだけを試してみてもよいでしょう。
自分に合った方法を見つけて、むくみを解消していきましょう。